日々のんびり 〜 eat & travel

首都圏在住の30代。のんびりマイペースに暮らしています。 ビーチリゾートとホテルステイ、美味しいものが大好きです。

国立西洋美術館 常設展

国立西洋美術館は、常設展も見ごたえがあるのが嬉しいところ。2007年9月〜2009年5月(予定)の期間、設備改修工事のため新館は閉館されており、規模は縮小されているとのことですが、ひさしぶりに本館の常設展を見てきました。

人が少なく、自分のペースで落ち着いて作品を眺めることができるのは、嬉しいことです。モネを始めとする印象派、あとゴーギャンなど素晴らしい作品を見た後は、前庭へ。前庭はそれこそ無料で誰でも見ることができますが、ロダンのカレーの市民、考える人、あとブールデルの「弓をひくヘラクレス」など、素晴らしい作品がこちらもたくさん。

ロダンの「地獄の門」

季節によって、紅葉や枯れ木を背景にそびえたつ地獄の門、今回は緑をバックに。

コロー展

国立西洋美術館で開催中のコロー展に出かけてきました。




【開催概要】
コロー 光と追憶の変奏曲

会場: 国立西洋美術館
会期: 2008年6月14日〜8月31日
観覧料: 一般当日1,500円

19世紀フランスの画家カミーユ・コロー(1796-1875)が生み出した数々の詩情あふれる風景画や人物画は、これまで世界中の芸術家や美術愛好家たちを魅了してきました。しかし意外なことに、その名声と人気にもかかわらず、コローを中心にすえた本格的な展覧会は我が国はもちろん、海外においてもごく稀にしか開催されていません。本展は、ルーヴル美術館所蔵のコローの代表作群を中心に、初期のロマン主義的風景からイタリア留学をへて真摯なレアリスムの時代、独特の煙るような詩的表現で、しだいに思い出や夢のようなヴィジョンを語りだす後期の画面、そして折々に手がけられた繊細な人物画の数々を集大成し、コロー芸術の魅力と秘密を再検証するものです。さらに国際的にも初の試みとして、印象派からキュビストまで、コローの芸術に深い影響を受けた画家たちの作品をあわせて展示いたします。(以上HPより)

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会場に到着したのは13時近く。混雑は耐えうる範囲です。1人で美術展に来る時は、必ず音声ガイドを借りています。(500円) 今回のナレーターは、中村吉右衛門さん。声が立派過ぎるような気がしないでもありませんが、聴きやすいです。

展示は6章構成、120点。イタリア留学時代の風景画、フランスの田舎の風景画、人物画などが展示されています。風景画をぱっと見た印象は、暗めの色彩だなぁ、と思いました。ですが、よくよく見ると、その中に、光のきらめきや木々のざわめきなどが感じられ、引き込まれます。また、風景画のイメージのコローですが、素晴らしい人物画をいくつも描いていて、特に女性画は見ごたえがありました。

コローにインスピレーションを受けたり、モチーフを得たりしたとして、ルノワールやモネ、シスレー、ブラックなどの作品も同時に展示されていました。ピカソもコローの作品を気に入っていたらしく、後世の名画家たちに大きな影響を与えた人でもあったのですね。

「対決−巨匠たちの日本美術」展

ランチの後は、根津から国立博物館まで歩いて移動。7/8に始まったばかりの「対決−巨匠たちの日本美術」を見るのが目的です。



【開催概要】

創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年 特別展「対決−巨匠たちの日本美術」
会期:2008年7月8日(火)〜8月17日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
観覧料:当日一般1,500円

この展覧会は、日本美術史を彩る巨匠24人を師弟やライバル同士という関係で2人1組とし、その作品を対比させて楽しむという企画。例えば、運慶 vs 快慶、狩野永徳 vs 長谷川等伯、俵屋宗達 vs 尾形光琳、喜多川歌麿 vs 東洲斎写楽、富岡鉄斎 vs 横山大観、など、12組24人、約110点の展示です。中には両者とも同じテーマの作品もあり、それぞれの作風の違いがひときわ目に留まりました。

特に目を惹かれたのは、宗達 vs 光琳の美しい金箔の屏風絵、円山応挙 vs 長沢芦雪の猛虎対決など。見ごたえがありました。

混雑も耐えれる範囲内で、よかったです。やはり美術展は早めに訪れた方がいいですね。残念だったのは、会期中の作品入れ替えがあり、その中でも特に、宗達 vs 光琳の風神雷神が今回見られなかったこと。いつも思うことですが、そうそう何度も足を運べないため、通しで全作品を展示して欲しい、とつくづく思います・・・。

映画「いのちの食べかた」

近年映画館からめっきり足が遠のいておりましたが、ひさしぶりの映画鑑賞。渋谷のミニシアター、シアター・イメージフォーラムにて上映中のドキュメンタリー映画「いのちの食べかた」です。

(もしこれから見られる方は、念のため、以下を読まない方がいいかもしれません。)

Unser taglich Brot / OUR DAILY BREAD  /  いのちの食べかた
監督: ニコラウス・ゲイハルター
2005年オーストリア・ドイツ
92分


2003年から2005年にかけてヨーロッパで撮影された食のドキュメンタリー。様々な野菜の収穫シーン、動物たち(牛、豚、鶏、魚)が生きた姿から解体されていくシーンが、ひたすら淡々と映し出されます。字幕やナレーションなど、説明は一切無し。

映し出される映像は、時にカラフルで芸術のよう(野菜に限る)。一方、動物の方に関しては、容赦なく残酷な場面も見せつけます。(PG-12=12歳未満の鑑賞には成人保護者の同伴が適当、との指定がついてます。この映像をどう捉えるかは評価が分かれると思いますが。)

シーン数としては、20〜30シーンを淡々と。途中途中で、そういった現場で働く人々の食事シーンが挿入されるのですが、皆一様に粗食です。具のほとんど入っていないサンドイッチやパンにコーヒー、程度。これが、工場にあふれる肉々しいシーンと非常に強いコントラストを生み出しています。

ひとつ残念だったのは、全く説明がないため、なんの映像か分からないものがふたつみっつあったこと。詳しい説明は要らないので、シンプルに「りんごの選別」とか「ひまわりの農薬散布」とか「牛の屠殺」とか、テロップが出た方が、特に子どもには分かりやすいかと思います。(例にあげたものは、分かりやすいシーンですが。)

印象に残ったシーンをいくつか。

・岩塩のさっくつシーン・・・地下へ地下へと下ったところにあるのは、一面の塩。上も下も前も後ろも真っ白な塩。そこでまるで土砂をすくうかのように、ショベルカーが塩の固まりをすくっていました。
・野菜類の収穫シーン・・・時には人海戦術だったり、時には初めて目にするテクノロジーを使用していたり。
・雛から成鳥となりブロイラーとして卵を産むに至る、余りにオートメーション化された鶏の一生
・牛や豚の完全人工授精、「物」のようにシステマティックに無駄なく育て上げられ、そして食肉工場で分業制で解体されていく一部始終

などなど。ヘヴィなので、90分でちょうどよかったですね。子どもたちに食べ物を粗末にするなと言うのは簡単ですが、このような映像を見せた方がぴんとくるのかもしれません。残酷シーンもありますが、でもそれも事実。もう少し構成を変えれば、立派な教育ドキュメンタリーになりそうです。

実際のところは生々しくて、さすがにこの後すぐにお肉を食べる気にはなれませんでした。ありがたく食べ物を食べる、ということはもちろん当然ですが、あのようなやり方(食肉用動物の育て方)が正しいのかどうかは、私には分かりません・・・。

薬師寺展

【展覧会概要】
平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」
National Treasures from Yakushi-ji Temple
会期: 2008年3月25日−6月8日(67日間)
会場: 東京国立博物館・平成館(上野公園)
観覧料: 一般当日料金 1,500円


薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を願って天武天皇9年(680)に創建した古寺。はじめは藤原京に伽藍が造られましたが、養老2年(718)に平城京に移されて現在に至り、平成10年(1998)には、ユネスコの世界遺産に登録されたそう。

本展覧会の目玉は、日本仏教彫刻の最高傑作のひとつとして知られる薬師寺金堂の日光・月光菩薩立像(国宝)がそろって寺外で初公開されることです。また、聖観音菩薩立像(国宝)他、薬師寺の貴重な文化財も展示。その中でもさらに注目されるのが、通常(寺内)では側面や背面をよく見ることができない3体の菩薩立像を、この展覧会ではあらゆる角度から見られることです。

一週間前に「入場100分待ち」に挫折した薬師寺展に、再チャレンジ。来場者は5/20時点で既に50万人を突破しているそうです。前回13時頃の到着でしたが、今回は朝1、開館(9:30)前に訪れようと心に決めていました。一般的にも前回も、まだ混雑が少ないのは閉館間際で、朝は朝で混雑する、とは聞いていましたが、やはり閉館間際より朝1の方が行動しやすいし、閉館間際に行って並ぶのも嫌だったので。

この日は一日中雨の予報。案の定、起床時には既にかなりの雨。普通の用事でしたらできれば延期したいところですが、今回は別。雨で来館者が減るのを期待するしかありません。さて、8時頃に自宅最寄駅を出発する電車に乗りましたが、雨で電車が遅れて、上野に到着したのは予定より20分遅れの9:35頃。JR上野駅構内にチケット売り場があるのを発見し、そこでチケットを購入してから、国立博物館に9:45頃到着しました。

門のチケット売り場で購入待ちの列ができているのを横目に見つつ、足早に平成館を目指しました。近づいてくるにつれ目に飛び込んできたのは、やはり入場待ちの行列・・・やはりすんなり入ろうというのは甘い考えでした・・・。でも開館直後でどんどん列は進んでいたので、結局雨の中傘をさしながら15分待ちで入場することができました。

ほっと一息、やっと会場内へ。会場内は少し照明を落とし、赤と黒を基調にしたトーン、お寺の内部を模した造りなど、かなり凝った内装となっており、展示物を一層映えさせていました。場内は4章構成となっておりますが、やはり圧巻は第1章「薬師寺伽藍を行く」。思ったより大きくすっくと立っている日光・月光菩薩立像、聖観音菩薩立像。足元からは360度の角度から、高い位置からも見ることが出来るような造りとなっており、色々な位置で足を止めて、その度に違った表情、あらたな発見のあるような菩薩様でした。ずっと眺めていたくなるような静謐さを感じました。

さて場内を一巡しショップで少々お買い物、少々休憩をして、平成館を出たのが11時頃。外の列は1時間前とは比べ物にならないほど延びておりました。列は延々と門の方まで。そして門のところでは既に「入場60分待ち」の表示が!まだ15分待ちで済んだことにほっとしつつ、会場を後にいたしました。

・・・それにしても、この混雑、本当に尋常でないですね。会期終了間際に行ったことが大きな敗因だとは分かっていますが、それにしても、ねぇ。これからも魅力的な展示会が続くので、次からは会期中もう少し早めに行くことにしましょう。

モディリアーニ展

モディリアーニ展(国立新美術館)へ出かけてきました。


【開催概要】
モディリアーニ展 Modigliani et le Primitivisme
2008年3月26日-6月9日
国立新美術館
観覧料金 一般1,500円(今回は事前に東山魁夷展とのセットチケットを購入済)

オフィシャルHPより以下抜粋:

20世紀初頭、 パリのモンパルナスで活躍したアメデオ・モディリアーニ (1884-1920)は、 エコール・ド・パリを代表する画家として知られています。 しかし、 モディリアーニが、 その創造の源泉として、簡潔で素朴な造形感覚にあふれるアフリカや東南アジアなどの芸術に関心を寄せていたことは、 あまり注目されてきませんでした。
 本展では、 原始美術の影響を色濃く示す初期の〈カリアティッド〉の作品群から独自の様式を確立した肖像画にいたるまで、 幅広い作品を紹介し、 プリミティヴィスム(原始主義)に根ざしたモディリアーニの芸術がいかなる変遷をとげたのかを探ります。
 世界中から集められた油彩・素描約150点の出品により、国内では過去最大規模の展覧会となります。知られざる原点から代表作までモディリアーニの全容を一望するまたとない機会となるでしょう。 ぜひご覧ください。

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いつものように音声ガイド(500円)を借りて、中に入りました。今回のテーマとなっているように、モディリアーニの画風の変化、人生の出来事などが見やすく分かりやすく展示されておりました。妻や恋人を描いた作品なども魅力的でしたが、カリアティッドの作品群が特に印象的でした。

なお上の写真の絵は、モディリアーニの最愛の妻、ジャンヌ・エビュテルヌを描いたもの。35歳で早逝するモディリアーニの、死の2年前の作品です。彼の死の2日後、ジャンヌは第二子を宿したままアパルトマンの窓から身を投げて自殺をしてしまうというエピソードは、有名ですね・・・。

平日の閉館時間は17時ですが、金曜日は20時。18時頃から見始めましたが、思ったほどはすいていませんでした。仕事帰りの方たちがやはり多かったですね。

東京国立近代美術館

東山魁夷展と同時開催の、所蔵作品展「近代日本の美術」を見てきました。全く期待をしていなかったのですが、予想外の見ごたえがありました。

特に嬉しかったのが、私の大好きな画家、藤田嗣治の作品が3つも見られたこと。晩年の画風は余り好きではないのですが、今回見られたのは「自画像」と「5人の裸婦」。どちらもフジタの魅力的な画風を表しており、特に後者の「乳白色の肌」の美しいことといったら!

後1つの作品が、戦争画「アッツ島玉砕」。昔、画集で見たことがありましたが実物は大きなサイズで迫力がありました。第二次大戦中に戦争画を描いたことを戦後に批判され、それに嫌気がさして日本を去りフランスに永住することになる、きっかけとなった戦争画です。描かれている悲惨な絵や描いたフジタの思い、などに思いを馳せながら、絵を眺めました。

2年前(2006年)、生誕120年を記念してフジタの国内初の展覧会が開かれましたが、私はこの時期日本を離れており、残念ながら行くことが出来ませんでした。大学の卒論でフジタを題材にしたほど好きだったので、このことは今でも残念。またいつか展覧会が開かれたら、今度こそ絶対行きたいなぁ。

東山魁夷展

平日の14時過ぎ、北の丸公園の南端に位置する国立近代美術館で、東山魁夷展を見てきました。チケット売り場では5分待ちの行列。私は既に前売り券を購入していたので、そのまま中へ。会場内は恐れていたほどの混雑ではなく、耐えうるレベルでした。


【展覧会概要】
生誕100年 東山魁夷展
会期:2008年3月29日(土)〜5月18日(日)
会場:東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1 )
観覧料:当日 1,300円 
※今回は、事前にモディリアーニ展(国立新美術館3/26-6/9)とのセット券を購入済みでした。

オフィシャルHPより抜粋:
東山魁夷の生誕100年を記念する展覧会を開催します。東山が亡くなって、既に10年近くの年月がたちました。それでも、東山は今も人々に最も親しまれる画家の一人であり、その人気は国民的ともいえるほどです。
本展は代表作《道》、《花明り》、《残照》、そして唐招提寺御影堂障壁画の《濤声》(一部を展示)、《揚州薫風》をふくむ本制作約100点、スケッチ・習作約50点で構成します。

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独自の画法から紡ぎ出される幻想的な絵の数々を堪能しました。音声ガイド(500円)は生前の魁夷の肉声による解説も聞くことができて、非常に興味深かったです。

「花明り」や「秋翳」など、目を惹かれた作品はがいくつかありましたが、他を圧倒するほど私の目を惹きつけた作品は、奈良・唐招提寺の襖絵、「濤声」です。ふすま12枚にわたって波立つ海が描かれているのですが、その構成、なんともいえない美しい水色、圧巻でした。これでも今回見られたのは本作品の一部とのことですので、全部を見れたらまたどんなに素晴らしいことでしょう。いつか唐招提寺に見に行きたいと思いました。(画集を購入しましたが、画集ではこの作品の良さは余り伝わってきませんでした。)

なお、唐招提寺の御影堂障壁画の制作は、11年余りにも及ぶ、彼の画業における一大プロジェクトだったそうです。(1975年〜1981年)今回はその6作品のうち、2作品の展示でした。ますます唐招提寺に見に行ってみたいものです。

ルノワール+ルノワール展

「ルノワール+ルノワール展」に行ってきました。


【開催概要】
ルノワール+ルノワール展 
 〜 画家の父 映画監督の息子 2人の巨匠が日本初競演
開催期間: 2008年2月2日(土)- 5月6日(火)
開催場所: Bunkamuraザ・ミュージアム
観覧料: 当日一般1,400円

この展覧会は元々2005年にパリで開催され、大きな反響を呼んだのだそうで、今回はオルセー美術館の総合監修のもと日本で開催されたのだそう。印象派の画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールと、彼の次男で映画監督ジャン・ルノワール。この2人の巨匠に焦点をあて、父の絵画と息子の映画を同時に見せようとする展覧会です。

大学時代にフランスの映画を結構好んで見ていたのですが、ジャン・ルノワール監督の作品は残念ながら見たことがありませんでした。しかし今回知ったところによると、ゴダールやトリュフォーに多大な影響を与えたのだそうです。ヌーヴェル・ヴァーグの前に活躍したということなのでしょうね。なお、ジャン・ルノワール監督の映画は、本展と関連して、2月から4月にかけて都内3ヶ所で上映されているそうです。

さて、そもそものお目当てだったお父さんのルノワールの絵画ですが、オルセー美術館からやってきた有名な「田舎のダンス」(上の写真の左の絵)を始め、なかなか見ごたえがありました。今回初めて知ったのですが、この「田舎のダンス」の女性のモデルは、ルノワールの妻、アリーヌだそうです。他にもアリーヌを描いた絵がありましたが、ふっくらと明るく優しそうな顔をしていました。

新聞の批評か何かで、ジャン・ルノワールの一部分にだけ焦点をあてて父との関連性を示そうとする展覧会は無理があるのではないか、というような記事を読みました。ですが、確かに父子には大きな関連があったのであり、このような展覧会にはそれなりの意義があると思います。ジャン・ルノワール監督の作品を知っている人にも知らない人にも、新しい発見があるのではないでしょうか。

備忘録:
観覧料 1,300円(100円クーポン利用)
音声ガイド 500円

国立西洋美術館の彫刻

国立西洋美術館に行くと一緒に楽しみなのが常設展ですが、2007年9月〜2009年5月(予定)の期間、設備改修工事のため新館は閉館されています。つまり本館と前庭だけが現在見られる状況。屋内は新館が再オープンしたら見ることにして、今回は前庭の彫刻だけ鑑賞しました。(ここは無料で鑑賞できるので、いつでも見られていいですよね。)

ブールデル「弓をひくヘラクレス」


この作品、惹きこまれて、昔から好きなのです。

ロダンの作品は5点展示。「考える人」と「地獄の門」。「地獄の門」は細部まで見入ってしまいます。




なお、「国立西洋美術館本館」は近代建築の巨匠ル・コルビュジエの設計で、現在世界遺産に推薦中だそう。単独での推薦ではなく、フランス政府が中心となり、ル・コルビュジエの世界各国に点在する作品を一括して世界遺産一覧表への記載物件として共同推薦する「ル・コルビュジエの建築と都市計画」の一環だそうです。

ウルビーノのヴィーナス展


【開催概要】
ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜
La“Venere di Urbino”. Mito e immagine di una Dea dall'antichità al Rinascimento
会場 国立西洋美術館
会期 2008年3月4日(火)〜5月18日(日)
観覧料 当日 一般 1,400円

この美術展は、古代のヴィーナス像がルネサンスで復活し、発展したさまを辿ったものです。イタリア各地の主要美術館から選りすぐった、絵画、彫刻など約70点の作品で、ヴィーナスの魅力に迫るというもの。その目玉が、イタリア・ウフィツィ美術館の至宝、ティツィアーノ作「ウルビーノのヴィーナス」で、日本初公開だそうです。ヨーロッパから出るのも初めてだそう。

面白い企画で、どれも楽しく鑑賞しました。古代ローマの女神ヴィーナスは、その前身がギリシア神話の女神アフロディテ(愛と美、豊饒の女神)とされています。色々な時代のヴィーナス、それぞれの特徴、色々な描かれ方、興味深かったです。ヴィーナスの息子キューピッドもあちこちに一緒に登場して、色々な意味を象徴していたり。

「ウルビーノのヴィーナス」は、ウルビーノ公の注文した絵だからこのような名前のようです。じっとこちらを見つめるヴィーナスはとても魅惑的。モデルが誰であるかは諸説あるもののはっきりしていないそうです。

女神をめぐる神話の世界を描いた作品たちもとても面白かったです。息子キューピッドの矢が誤って刺さり、ヴィーナスは美少年アドニスに恋こがれるが、結局アドニスは死んでしまう「ヴィーナスとアドニス」や、ヴィーナスを含めた女神たちが自分の美を競いいさかいを起こす「パリスの審判」など、神話自体が面白く、二度楽しんだ感じ。

音声ガイド(500円)も内容が充実しており、説明が細やかでした。会期が始まって間もないせいか、人ごみもたいしたことがなく。満足いたしました。

ルーヴル美術館展

【開催概要】
展覧会名「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」
会期 2008年1月24日(木)〜4月6日(日)
場所 東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)
観覧料 一般当日 1500円
音声ガイド 500円


2ヵ月半にわたって開催中のルーヴル美術館展。ルーヴル美術館の工芸部門の展示室の多くが改修中のため、実現したとか。王妃マリー・アントワネットの調度品など、ルーヴル美術館が誇る所蔵品から18世紀後半のフランス宮廷美術の粋を紹介する展覧会。展示されているのは、絵画もありますが、美術工芸品が中心です。家具類、嗅ぎ煙草入れ、テリーヌ入れ、燭台など。黄金や銀色に輝くきらびやかで美しいものがずらり。

展示物が作られた18世紀は、ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール夫人やルイ16世の妃マリー・アントワネットがフランス宮廷にいた時代で、ロココや新古典主義などの芸術様式が展開したのだそう。時代ごとに分かれて展示されているので、時代に応じた変化なども興味深く見ました。

日本や中国の磁器などにブロンズ装飾など施して、オリジナルのいいところを残しつつ新しい作品に仕上げたりしているのも面白かったです。下の写真は、それらのうちのひとつ、「香水の泉」(磁器:1700年頃、ブロンズ装飾:18世紀後半) これはマリー・アントワネットが愛用していた香水入れだそうで、中国の磁器を装飾したもの。マリー・アントワネットは、日本の作品のコレクションも持っていたそうです。


展示場の外では、ピエール・エルメの特別限定スウィーツが販売されていました。


「ピエール・エルメ・パリ 青山」とタイアップしており、マリー・アントワネットをイメージした優雅なマカロンやショコラが販売されていました。あとケーク・オ・シトロン(レモンケーキ)も。(販売期間:2008年1月24日(木)〜4月6日(日))6種類の味が楽しめるマカロン6個入りを購入しました。パッケージもペーパーバッグも今回のテーマカラーのピンクで、美しい。6種類のうち、パッションフルーツだけが今回限定のテイストなのだとか。

その後は、一休み。美術館内にあるカフェ、ラ・ミューズにて。広い店内ですが、ほとんど満席でした。案内された窓際の席は、外の景色が眺められて気持ちよかったです。


美術館の外の花々。春の訪れを感じました。

横山大観展

国立新美術館で開催中の横山大観展へ行ってきました。3/3の閉幕を間近に控え、混んでいることを覚悟して。展覧会の開催概要は以下の通り。

「没後50年 横山大観――新たなる伝説へ」展
国立新美術館
会期 2008年1月23日(水)〜3月3日(月)
観覧料 一般当日 1400円


14時過ぎに国立新美術館に到着しましたが、チケット購入時に「現在10分待ちの入場制限」との案内を受けました。会場入り口では年配の方を中心に、入場待ちの列ができていました。実際入場するまで10分ほどだったと思います。(ちなみに、15時過ぎに会場から出たところ、入場制限は20分待ちとなっておりました。)

入場制限自体は別にどうということはありませんが、会場内の混雑はやはり辛いですね・・・。大きな作品はともかく、絵巻物は腰くらいの位置に寝かせて置かれているので、地道にじっと並ばない限り見ることができませんでした。全長40mの大観の代表作のひとつ《生々流転》はじっと耐えて並んで鑑賞しましたが、大観の使用した道具などはめげてほとんど見ることができませんでした。大きな絵は、人ごみでもなんとか見ることは出来たのですが。

1人で美術展を訪れる際は、音声ガイドを借りることが多く、今回も。(500円) 白黒で描かれた海や龍は凄み、迫力が感じられました。一方、金屏風などに見られる色鮮やかな植物は、とても美しかったです。前期に展示されていた「夜桜」「紅葉」も実物はどんなに美しかっただろうかと、見られずに残念に思いました。


今回に限らず、展示物が会期内で入れ替えされるパターンが多いですけれど、行く側としては結構辛いものがあります。お金も時間もかかりますし、同じ展示会に2度行くことってなかなか難しいんですよね。主催者側の事情があるのかもしれませんが、せっかくの展示品を一回で全て見られないのはもったいないことだと思います。

ロートレック展

サントリー美術館で開催中の「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」を鑑賞してきました。


オフィシャルHPより:
本展では、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの油彩画、素描、ポスター、版画を中心に、19世紀末の大衆文化を伝える関連資料など約250点により、19世紀末パリの大衆文化に活躍した画家・ロートレックの多彩な活動を紹介します。オルセー美術館からの本邦初公開の油彩画、水彩画、素描を含むロートレックコレクションをはじめ、サンパウロ美術館など国内外の美術館から集めた名品、作家としても円熟期を迎え活躍した晩年10年間の版画、ポスターなど、ロートレック芸術の全てをご紹介いたします。

会期: 2008年1月26日(土)〜3月9日(日)
入館料:(当日)一般1,300円

ダンスホール(ムーラン・ルージュなど)やダンサーたちのポスターなどが多数展示され、見ごたえがありました。それらを通して伝わる当時の風俗も興味深かったです。

下の絵は「ディヴァン・ジャポネ」。内装や給仕の服装で日本風を売りにしていたカフェ・コンセール、ディヴァン・ジャポネのポスターです。カフェ・コンセールは、歌や踊りを見ながら軽食や飲み物を楽しめるお店のこと。ひとつの絵から、ロートレックの絵の素晴らしさと、当時の文化の両方がしのばれて、面白いです。


ロートレックには面白いエピソードもいくつかあり、その中で特に強烈だったもの。

女性歌手イヴェット・ギルベールはロートレックに自身のポスター作成を依頼したものの、自分の描かれ様(下の絵)に怖れをなしました。イヴェットがロートレックへ送った手紙には「お願いだから、私をこんなに無残に醜くしないでください!もう少しお手柔らかに・・・!」と書かれていました。ロートレックはイヴェットを醜く描こうとした訳ではなく、逆に彼女の気品ある物腰に魅了されていたそうなのですが・・・確かにイヴェットにとってはちょっと辛い絵です。結局イヴェットは別の画家スタンランへポスター作成を依頼することとなりました。


こちらがスタンランのポスター(一部)です。


また、ロートレックの生涯は特異なものであり、病に苦しみ36歳の若さで亡くなったことを今回初めて知りました。若い頃や晩年の作品も合わせて見ると、感慨深い展示会でありました。

大徳川展、挫折

結局見れなかった大徳川展について。


12/2終了を控え、ますます混んでいるのでしょうか。オフィシャルHPで比較的すいている時間帯をチェックして行ったのですが、見事に玉砕しました。

HPによると、比較的空いている時間帯として以下の案内がされています。(11/10付け)
金曜日の夕方から閉館まで(夜19:30までご入館可能 ※20:00閉館)
平日の15:00以降(16:30までご入館可能 ※17:00閉館

今日は15時半過ぎに行ったところ、入場制限1時間待ちとのこと。つまり1時間後の16時半に入館できたとしても、17時の閉館まで30分しかないということです。現実的に無理なので、諦めました。たぶん、もう行けそうにありません。人気の展示会は早めに行くのがよいのでしょうね。

なお、11/21付けTOPICSで、土・日曜日の開館時間を19時まで(入館は18時半まで)延長するとの案内が出されていました。好評ぶりがうかがえますね。

中には入れませんでしたが、こちらは正面玄関から臨んだ東京国立博物館の本館。


昭和13年(1938年)に昭和天皇の即位を記念して開館したものだそうです。堂々としながら美しい建物ですね。帝冠様式の代表的建築とのこと。ちなみに、大徳川展が開催されている建物は、この向こう側に位置する平成館。こちらは皇太子殿下のご成婚を記念して平成11年(1999年)開館したそうです。

シャガール展(上野の森美術館)

生誕120周年記念 色彩のファンタジー
シャガール展 〜 イジスの撮ったシャガール 〜
2007年10月13日〜12月11日
上野の森美術館


入館料 900円(当日券1,000円のところ、割引券使用)

以下はオフィシャルHPから:

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今年は、20世紀最大の画家の一人であるマルク・シャガール(1887-1985)の生誕120年にあたります。シャガールは、ロシア生まれのユダヤ人で、フランス、アメリカ、メキシコで活躍します。パリに出て豊かな色彩感覚を開花させ、詩的で豊かな色彩表現と物語性をたたえたシャガールの絵画は、世界中の人々に愛と希望を与え続けました。

1922年頃から版画の制作を始め、その後生涯に渡って約2,000点にも及ぶ作品を残しています。はじめは銅版画を中心に取り組んでいましたが、第二次世界大戦後リトグラフも手がけ、鮮やかな色彩の作品を次々と生み出しました。

本展では、シャガールのリトグラフの最高傑作ともいわれる《ダフニスとクロエ》やシャガールの版画世界がより大きな広がりをみせた木版画《ポエム》や《サーカス》、《聖書》、《アラビアンナイトの四つの物語》の5つのシリーズ合計222点と、愛や生命への賛歌を奔放な描線と、踊る色彩で幻想的に描いたシャガールの絵画17点を一挙に展示します。また、画家と交遊のあったリトアニア生まれの写真家イジスが優しい眼差しで撮影したシャガールの制作風景や素顔などの写真約100点を特別公開し、知られざるシャガールに迫ります。
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「アラビアンナイトと四つの物語」と「ダフニスとクロエ」のシリーズは特に見ごたえがありました。夢へいざなうような絵と色。物語とともに進んでいく絵の世界に引き込まれました。

後、展示会タイトルでも謳われているとおり、イジスの撮影によるシャガールの写真もたくさん展示されていました。特にパリ・オペラ座の天井画を作成するシャガールの写真は興味深かったです。実物は20年近く前に見たことがあるのですが、遠めで見ても美しかったですが、ズームアップして見てもとても素敵、と改めて思いました。

フィラデルフィア美術館展(東京都美術館)

フィラデルフィア美術館展 〜印象派と20世紀の美術
東京都美術館 2007/10/10〜12/24




観覧料 1,400円(当日券1,500円のところ、割引券使用)
音声ガイドレンタル 500円

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フィラデルフィア美術館はアメリカ独立宣言の地にあり、中世、ルネサンスから現代絵画に至る約25万点の所蔵品を誇るアメリカ屈指の美術館だそうです。館内のビデオで知りましたが、映画「ロッキー」で、ロッキーが長い階段を駆け上がってトレーニングしていたのが、この美術館だそうです。

今回は、写実主義から印象主義への変化、20世紀美術の展開、モダンアートまでの近代西洋美術の流れを紹介する展示会でした。有名画家の作品、有名作品も展示されていたので、見ごたえがありました。

展示会は下記の5つのパートに分かれていました。
第1章 写実主義と近代生活−1855-1890年
第2章 印象派とポスト印象派−光から造形へ
第3章 キュビズムとエコール・ド・パリ−20世紀美術の展開
第4章 シュルレアリスムと夢−不可視の風景
第5章 アメリカ美術−大衆と個のイメージ

キュビズムは私にはよく分からないのですが、どのパートもそれぞれ印象深い作品がありました。アメリカ美術は余り期待していなかったのに、素敵な作品に出会うことができました。ルノワール、シャガール、ジョアン・ミロ、アンリ・ルソーなどを始めとして、幅広い魅力を伝えてくれたひと時でした。

ルノワール「大きな浴女」

「鳥獣戯画がやってきた!」(サントリー美術館)

東京ミッドタウンの中にサントリー美術館はあります。その開館記念特別展が「鳥獣戯画がやってきた!−国宝『鳥獣人物戯画絵巻』の全貌」です。2007年11月3日〜12月16日の開催。11/26までが前期、11/28からが後期となり、展示絵巻の一部入れ替えが行われます。後期に展示されるものも興味があったのですが、まずは前期に行ってきました。


入場料1,300円。説明ヘッドホンをレンタルしたので、そちらが500円。木曜(祝日の前日)の16時過ぎでしたが、館内はかなりの混み具合。小さい絵が多いので並んで見ようとすると、列が停滞することが多く、ちょっとストレスを感じる人の多さでした。

今まで断片的な図柄としてしか鳥獣戯画を知りませんでしたが、今回の展示会で、全体的に捉えられるようになりました。「鳥獣戯画」(正確には「鳥獣人物戯画」)は全部で4巻あり、それぞれ特徴や描かれているものが違うこと、全てが現存している訳ではないこと、作者には諸説あること、などなど・・・。

でも、そんな理屈うんぬんではなく、単純に鳥獣戯画は面白いです。仲良く遊びまわる動物たち。兎もカエルも猿もみんな仲良し。




展示物の中には、鳥獣戯画以外にもいくつか目を惹くものがありました。あるねずみは人間のお嫁さんが欲しくて、どうにかしてねずみであることを隠して結婚するのですが、ある時とうとうねずみであることがばれてしまい、お嫁さんに逃げられてしまい、世をはかなんで出家する話。すずめの夫婦が子どもを蛇に食べられてしまい、たくさんの鳥が慰めにくるのですが、世をはかなんで出家する話。どちらも本人たちにとっては一大事なんでしょうが、絵がかわいらしく、微笑ましいものに見えてしまいました。

また、西行を描いた絵巻も興味深かったです。朝日新聞の朝刊に掲載中の夢枕獏さんの西行の物語を、ちょうど今楽しく読んでいるので、タイムリーでした。

後期も行けたら行きたいと思います。

なお、サントリー美術館は、和の雰囲気の美術館でした。白木の床は、ウィスキー樽に使っていた樹齢100年近くたつものだそうです。全体的に和の雰囲気を醸し出していました。

国立西洋美術館

ムンク展のついでに常設展も見ました。


ここに来るのは、大学時代以来・・・つまりおよそ15年ぶりでしょうか。ロダンの彫刻がたくさんあり、見ごたえがありました。

絵画については、新館を現在改修工事中とのことで、本館にある展示物しか見られず少し残念でした。一番見てみたかった「松方コレクションとフランス近代絵画」が見られなかったのです。年明けからは本館も一時閉館し、2008年3月から本館・新館合わせて開館するようです。開館したら、モネ、ルノワール、ゴーキャン、ゴッホなどを見に再訪したいと思います。

ムンク展

ムンク展 Edvard Munch : The Decorative Projects
会期: 2007年10月6日〜2008年1月6日
国立西洋美術館
入場料1,400円(割引券を使用して、1,300円で入場しました)


今回の展覧会は非常に興味深いものでした。ムンクはその強烈な作品から個々の作品がクローズアップされたり、「愛」「死」「不安」「絶望」といったテーマで捉えられがちだが、ムンク自身はもっと大きなカテゴリーで作品たちをまとめることが多く、その場合には個々に作品を見る時と受ける印象が異なると考えていたそうです。今回の展覧会はその装飾プロジェクトに焦点を当てた初めての試みだそうです。

以下は国立西洋美術館ニュースからの抜粋です:
「ムンクは、自らが描いた作品の中でもその核となる一連の作品を<生命のフリーズ>と名づけました。それは、個々の作品をひとつずつ独立した作品として鑑賞するのではなく、全体でひとつの作品としてみる必要があると考えたからでした。それは、まさにオーケストラの奏でる交響曲のようなもので、それぞれの楽器のパートの演奏がひとつにまとめられた時に初めて、作品として完成するものでした。」

装飾プロジェクトは上記「生命のフリーズ」を始めとしておよそ5つのパートに分かれていました。中でも興味深かったのは、「生命のフリーズ」と「リンデ・フリーズ」。特に後者はエピソードもとても興味深く、面白く感じられました。

ドイツの眼科医マックス・リンデが自邸の子ども部屋の装飾をムンクに依頼し、ムンクはそれに応えて一連の作品を描きあげるのですが、最終的にリンデは絵の受取を拒否してしまうのです。それは、リンデが子ども部屋にふさわしくない接吻などの絵はやめて欲しいと言ったにもかかわらず、ムンクが執拗にそういった絵を描いたからだそうです。実際のところ子ども部屋に似合うような絵もあったのですが、接吻の絵は公園のあちこちで接吻しているカップルたちを描いており、確かに子ども部屋に飾るには強烈だったかもしれません。でもムンクは描かずにいられなかったのでしょうね。

国立新美術館・フェルメール「牛乳を注ぐ女」

国立新美術館に行ってきました。乃木坂駅直結ですが、六本木からも近いので、そちらから歩いていきました。

国立新美術館の建物の設計は、先日亡くなった黒川紀章さんです。近未来的で開放感がありながら迫力のあるガラス張りの建物です。


今回のお目当ては、国立新美術館開館記念「アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」です。


2007年9月26日(水)〜12月17日(月)までの開催とのこと。来場者数は既に10万人を突破したらしいです。アムステルダム国立美術館が改装のため、フェルメールの傑作「牛乳を注ぐ女」が初めて日本に来ることができたそうです。

月曜の16時過ぎに入館しました。外で1,500円のチケットを購入し、入り口で説明ヘッドホンを500円でレンタル。混雑が心配でしたが、耐えられるくらいの混み具合でした。

ヘッドホンのおかげでポイントを見逃さずに、さくさく鑑賞できました。途中で説明ビデオなど見たりして、全部で1時間ほどかかりました。ショップなど見たりしていたら18時、外はもう真っ暗になっておりました。

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首都圏在住の30代。
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